short finger(ショートフィンガー)

ニットバッグ ニットポーチ ティーコゼの制作・販売

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TOWNの型紙のことについて パタンナーとデザイナーが ゆっくりとお話をしました。

第1回 いろんな人が縫ったものを、見てみたい
第2回 カット済・縫い代付きパターン
第3回 家で洋服をつくる楽しさを

パタンナーの木地谷良一(きちやりょういち)と、short fingerの渡部は、個人事務所のオーナー同士で、はじめて働いたアパレル会社の同期です。出会いから15年、偶然にも鎌倉・葉山とほど近い土地で活動するふたりが、一緒にこの町で始める型紙レーベルのことを、のんびりお話しました。全3回に分けてお届けします。

第1回 いろんな人が縫ったものを、見てみたい

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--いつもは、受注パタンナーと、ニットブランドのデザイナーとして活動しているふたり。今回、一般のお客さん向けに、一緒に組んで洋服のパターン(※型紙=以下パターン)を提供していくということを始めました。あたらしいレーベルがはじまることに、どういう感覚がありますか?
木地谷
まみちゃんのshort fingerは、もう8年くらい顔の見えるお客さん対してニットの商品を提供していると思うんだけど、僕は、ずっと大手アパレルで工場とか商社が相手だったから、実際に洋服を身にまとうお客さんに届くということに直接結びつかない仕事だったというか。 もちろん工場で何百枚と作られた洋服をお客さんが着ている姿を拝見することもあったけど、自分がつくるパターンそのものが直接お客さんの手に届くなんて考えたことがなかった。
--そのパターンを、工場に出さないで、購入されたお客さんが好きな生地で自由につくるというのは、どんな感覚ですか?
木地谷
シンプルに楽しいです。お客さんが自分でつくるのって、丈を短くするとか、自分の好きな方向に自由にアレンジできるわけで。自分でつくるからこその楽しみっていうのが、最初の1着だけじゃなくて、2着目以降、やっていくうちにどんどん増えていきます。
渡部
うんうん。
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木地谷
今度はここにボタンをつけてみようとか。そういう、僕たちが思ってもいなかったディテールに変えちゃったり、思いがけない生地を選んで頂くというのが、新鮮でおもしろいです。
渡部
おもしろいです。このコートはこれくらいの固さがあるべきだよなぁと思っていたのに、シフォンでつくる方もいらっしゃったり。
木地谷
ああ、あるね!
渡部
そうしたら、コートのシルエットにダレ感が出るし、縫い目が吊るなんてこともあるのだろうけど、それでも、すごく可愛いかったりするわけでしょう。その方にはそれがかわいいというのがおもしろいし、すごく重ね着してみたりとか、不思議なことが起こるんじゃないかな?そういうのがおもしろい。
木地谷
いろんな人が縫ったものを、見てみたい。
渡部
見てみたい。いろんな方の完成品を写真に撮って、送ってくださいとかもいいね。TOWNのページ内で紹介させて頂くとか。

つくる人の環境で全然変わる服。

木地谷
僕の妻が、今回販売する予定のエプロンワンピースのパターンを使って、fabric campさん(鎌倉市扇ガ谷にある素敵な生地屋さん)で購入したストライプの生地でつくっている途中なんだけど、はじめてだからなかなか難しいようなんだけど、ああ、その生地でつくるんだなぁと思って、横目で楽しんでます。
渡部
わたしたちが想像しないところでつくってもらえるから、すごくたのしいね。
--パターンという、服づくりのベースを提供するからこそ、購入した人の自由な制作におもしろみを感じてるふたり。ふたりだったらどんな生地で縫うのでしょうか?
渡部
たとえば今回、展示用にわたしたちが縫ったシンプルなサンプルも、ごくごくシンプル無地で、洗っても型くずれしない生地とか、趣味が出てます。 わたしは、表情のある生地が好きだから、アウターは麻のヘリンボーンにするとか、ツイルにするとかかな。柄の入っていない表情のある生地で、ベージュ、カーキ、グレー、白…(笑)
木地谷
らしい(笑)僕は、ストライプのシャツ生地とかで、ワンピースやコートをつくるのもおもしろいと思う。チェックとか、ストライプの薄い生地とかを使えば、ワンピースやコートのパターンでも、ロングシャツみたいな表情にもなるね。
渡部
ああ、風をはらむカーディガンみたいに。
木地谷
いいでしょ。
渡部
たとえば、TOWNはコートっていう前提でパターンをご提供するけど、ブロードとか、シャツ素材でつくると、落ち感のあるアイテムにもなるっていうところが、自由でおもしろいし、かわいい。下にノースリーブとか水着を着て、海に行くのにも最高。この前、イベントに参加するために北海道にうかがったんですが、北海道にお住まいの皆さまだったら、すこしスモーキーなカラーの肉厚の生地を選ばれるかもしれなかったり。
木地谷
うん。どんな生地でも縫えるパターンだから、冬はウールとか、黒い艶のある素材でつくってもいいからね。つくる人の環境で全然変わるでしょう。 襟元とか、細かいディテールは、縫い代が固まっちゃうから分厚い生地だと作れないけど、薄い生地については、より自由に選んでもらっていいですね。

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<つづきます>

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About "KICHIYA PATTERN"

kichiya Ryoichi Kichiya 1976年生まれ 1998年文化服装学院技術専攻課卒業後、イトキン株式会社で婦人服担当パタンナーとして7年間勤務。 高級プレタからヤングキャリアまで幅広く経験。 2005年より株式会社アバハウスインターナショナルにて同じく婦人服担当パタンナーとして10年間勤務。 AbahouseDevinette・DESIGNWORKSのチームリーダーを歴任。 2015年、居住地鎌倉にてフリーランスのパタンナーとして活動を始める。 http://kichiya-pattern.com/

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